ロボシリンダを分解して内部構造を解説🔧

設計記事

こんにちは!設計くんです!

今回はIAI(アイエーアイ)の「ロボシリンダ」について解説していこうと思います!

ロボシリンダはFA設備でよく使用される電動アクチュエータですが、

「ロボシリンダって何?」
「どうやって選定するの?」
「中はどうなっているの?」

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで!今回はロボシリンダについて3部構成で分かりやすく解説していこうと思います!

分解前の外観

今回使用するロボシリンダはこちらです!

今回購入したロボシリンダーの型式は「RCP6-SA4R-WA-35P-16-150-P5-N-MLNM」です!

モーター折り返しオプションが付いているので、走行部分の横側にモーターがあります。

通常仕様では、走行部分の上側に付いています。

早速分解!(カバー取り外し)

それでは!実際にロボシリンダーのカバーを外してみましょう!🪛

カバーを外すと、モータの回転を直動運動へ変換するための部品が確認できます。

まずは全体の構造を見てみましょう!

実際にカバーを外してみると、ボールネジやリニアガイドなど、ロボシリンダを動かす重要な部品が確認できます。

ボールネジについて簡単にまとめてみました。

ボールネジとは?

ボールネジは、モーターの回転運動を直線運動に変換するための重要な部品です。

ボールネジは主に「ネジ軸」「ナット」「ボール」の3つで構成されています。

  • ネジ軸:モーターと一緒に回転する部品
  • ナット:ボールが転がることで前後に移動する部品
  • ボール:ネジ軸とナットの間を転がり、摩擦を少なくしながら動力を伝える部品

でも、どうして回るだけで前に進むの?」と思いますよね。

実は、ネジ山はまっすぐではなく、らせん状(斜め)に作られています

そのため、ボールが溝に沿って転がることで、ナットは自然と軸方向へ移動していきます。図でも見てみましょう!

リードについて簡単に説明!

リードとは、ボールネジが1回転したときにナットが進む距離のことです。

ロボシリンダではリードを変えることで速度や推力(押す力)が変わります。

📌 リードが大きいと…

・速度が速い ・推力は小さくなる

📌 リードが小さいと…

・速度が遅い ・推力が大きい ・高精度な位置決めができる

・モーメント負荷に強い

用途に応じて最適なリードを選定することが重要です!

さらに分解!

スライダーカバーとステンレスシートを取り外してみました。

スライダーカバーを外した写真
ステンレスシートを外した写真

左の写真を見ると、スライダーカバーはステンレスシートを押さえる役割をしていることがわかります。

また、右の写真を見ると、ステンレスシートは内部へのゴミや切粉の侵入を防ぐ保護カバーになっています。実際に分解してみると各部品の用途がよくわかりますね!👀

モーターカバー取り外し

次はモーターカバーを取り外してみました。

カバーを取り外してみると、モーター、エンコーダーが出てきました。

普段は設計ばかりで、実物をここまで分解して見る機会はほとんどありません

設計者としては、こういう内部構造を見るとワクワクしますね!🤓

エンコーダーとは?

左側にあるのがエンコーダー

エンコーダーは、モーターがどれだけ回転したかや、どの位置にいるかを検出する部品です。

ロボシリンダでは、この情報をコントローラへ送ることで、高精度な位置決めを実現しています。

例えば、

  • 「100mm動かす」
  • 「0.01mm単位で止める」

といった動作ができるのは、エンコーダーがモーターの回転量を常に監視しているからです。

どういう仕組みでエンコーダーが位置を検知しているのか

簡単に説明すると、

1. モーターが回転する

2. モータの下側に付いている金色の円盤も一緒に回転する(一つ上の写真参照)

3. 金色の円盤と連動して、永久磁石が付いたギアも回転する

4. エンコーダー基板上の磁気センサが、永久磁石の回転を検出する

5. 検出した回転量をコントローラへ送る

6. コントローラが回転量を計算し、現在位置や移動量を把握する

という流れ!そのため、ロボシリンダは高精度な位置決めができるのです!

エンコーダーは、モーターがどれだけ回ったかを常に監視しています!この情報があるからこそ、ロボシリンダは狙った位置にピタッと止まれるんですね✨

まとめ

今回はロボシリンダを実際に分解し、内部構造やボールネジ、エンコーダなどの役割を紹介しました。

図面だけでは分からない構造を実際に見ることで、より理解が深まったのではないでしょうか。

次回は、ロボシリンダの選定方法について、推力・速度・モーメントの考え方を交えながら解説していきます!

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